ばう小屋~今日も小屋でちまちま生きる~

2019年5月より英会話を猛勉強中!復習を兼ねて英語に関する記事を書いています。読書も好きなので、たまに読書記録も書いています。

【読書】ナツイチ2019から好きな本を振り返る(宮部みゆき編)

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こんにちは、ばうぞーです。

 

今回は、前回に引き続きナツイチ2019で紹介された本から好きな本を振り返っていきたいと思います。
第2回は宮部みゆきさんです!

第1回はこちらからご覧いただけます。

 

www.bauzo-chima-chima.work

  

 

謎の女性を探す「火車

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謎の女性が登場する話が好きなので、とても好きは小説のひとつです。

以下、あらすじです。

とある女性が突然いなくなったので捜してほしいと依頼を受けた休職中の主人公。

調べてみると、どうやら女性は自らの意思で姿を消したらしいことがわかります。

さらに、名前も本名ではないことがわかり、単なる人探しではなくなってしまいます。

「彼女」の名前は?

なぜ名前を変えて生きていくことになり、なぜ突然姿を消したのか?

そして、彼女はどこにいるのか? 

謎がどんどん深まっていく段階では、とてもわくわくしました。

一方、謎がひとつずつ解き明かされていく段階では、「そういうことか!」と答えがわかった嬉しさが半分、「なんでそうなってしまったんだ…」という哀しみが半分でした。あぁ、どこかでどうにかならなかったのかな…。どうにもならないとわかっていても、そう思わずにはいられませんでした。

ずいぶん前に読んだ本ですが、おぼろげな記憶で一人印象に残っている人とシーンがあります。

ある男性の奥さんで、確か名前は「いくみ」さん。(違っていたらすみません)

主人公が「彼女」の行方を追っている中で出会った方々でした。

私が印象に残っているのは、主人公が「彼女」について何か知らないかと尋ねたときのことです。

「いくみ」さんは、知っていることはきちんと答えたものの、はっきりしないことは「わからない」と答えます。

夫である男性が、「わからないではなくもっと知っていることを言ったほうがいい」と「いくみ」さんに言うも、「いくみ」さんは「自分の憶測を交えて話しても、本当ではないかもしれないし、もし違っていたとしても責任が取れないので、無責任なことは言えない」と言います。

その「いくみ」さんの姿を見て、主人公はこの人はとても賢い女性だと感じます。

 

長くなりましたが、このシーンが一番印象に残っています。

記憶が間違っているかもしれませんが、とにかく私はこの「いくみ」さんの姿を見て、自分もわからないことはわからない、無責任なことは言わないようにしようと思ったことを思い出しました。

それが実現できているかは別の話ですが…

 

この本はミステリーではありますが、きっと今30代の私が読んだらすごくじーんときたり考えさせられる部分が多くある本だろうと思います。

ぜひ、30代の皆さんにおすすめします!

 

読み応えたっぷり「理由」

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続いて、こちらも有名な「理由」です。

以下、あらすじです。

超高層マンションのとある一室で殺人事件が発生します。

最初はその部屋の一家が全員殺害されたと報道されますが、調べが進むうちにどうやら殺されたのはその一家ではなく、全員別人だったとわかります。

しかも、殺された人たちは家族はないらしい。

一体、殺されたのはどこの誰なのか?

なぜその部屋にいたのか?

殺したのはどこの誰なのか?

その部屋に住んでいた一家はどこに行ってしまったのか? 

 犯人探しでもあり、被害者探しでもある。

社会の在り方についても考えさせられる大変ボリュームのある一冊です。

さらに、この本がボリュームがあると思う理由が登場人物にあります。

とにかく登場人物が多いんです!

 事件の関係者にちょっと話を聞く、という感じではなく、ちゃんと一人一人に名前や性格、背景となる情報が書かれています。

読んでいて、いろんな人の考えや話を聞くことが出来てとても楽しいのですが、場面がいくつか変わった後にどなたかが再登場したときに、「えーこの方はどこのどなたでしたっけ?」とうなりながら記憶をたどったことを思い出します。

ですので、「うわー。そんなに登場人物が多いなら読むのやめとこうかな」と思う方もいるかもしれませんが、そこを乗り越えて読んでいただきたい一冊です。

登場人物は読んでいけば思い出していくものですから。笑

 

私は自分の財布にどう見られている?「長い長い殺人

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こちらは、殺人事件を関係者の財布の目線から解明していくというちょっと珍しいミステリーです。

ひき逃げ事件は単なる事故か、それとも計画された殺人か。

ある男性がひき逃げされます。

単なる事故かと思っていたところに、その男性に多額の生命保険が掛けられていたことがわかります。

加えて、妻の行動に何やら怪しい部分が…

ただ、妻にはアリバイがあった。 

 刑事の財布、妻の財布、学生の財布など、登場人物の財布が持ち主がどういう性格か、どういう行動をしていたかを順に語っていきます。

これがとても面白いんです!

「私の持ち主はお札をきれいに入れてくれる」「俺の持ち主は札もレシートもぐしゃっと入れてしまう」など、財布の使い方から性格がわかっていくのですが、読みながらだんだん私の自己反省会が始まりました。

「私は自分の財布にどう思われている?」

「今の使い方はちょっと良くないな」

といった風に、自分の財布の扱い方を振り返り反省しました。

・レシートも出そう出そうと思いながら何日も入れっぱなし。

・割引券もいつの間にか期限が切れている。

今のままじゃだめだな、と反省したわけです。

(その後は多少は改善されていると自分では評価しています…)

 

自分が気に入ったものを選んで買ったわけなので、もっと大事にしてどこに出しても恥ずかしくない財布さんにしたいと感じた本でした。

もちろん、ミステリーとしても大変楽しい一冊でした。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

短い本をたくさん読むのもいいですが、夏休みやお盆休みなどの長い休みを使って分厚い本を読むのもいいですね。

長さと読みやすさで言うと、上記の3冊は「長い長い殺人」「火車」「理由」の順にだんだん長く読みにくくなっていきます。

普段あまり本を読まない方は「長い長い殺人」がおすすめです。

 

梅雨に入り、外出できないときは室内で読書を楽しみましょう!

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。