ばう小屋~今日も小屋でちまちま生きる~

2019年5月より英会話を猛勉強中!復習を兼ねて英語に関する記事を書いています。読書も好きなので、たまに読書記録も書いています。

#2【こころ/夏目漱石】「私」はどこに住んでいるんだっけ?

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こんにちは、ばうぞーです。

気づけば9月も終わりですね。

やっと秋らしい天気になってきましたね。

季節の変わり目は体調を崩しやすい時期なので、皆さんお気を付けください。

では、「こころ」書き写し第二回目です。

 

 

どこから鎌倉へ行ったの?

今回書き写した文章はこちらです。

少し長いですがご了承ください。

私が先生と知り合になったのは鎌倉である。その時私はまだ若々しい書生であった。暑中休暇を利用して海水浴に行った友達から是非来いという端書を受取ったので、私は多少の金を工面して、出掛ける事にした。私は金の工面に二三日を費やした。ところが私が鎌倉に着いて三日と経たないうちに、私を呼び寄せた友達は、急に国元から帰れという電報を受け取った。電報には母が病気だからと断ってあったけれども友達はそれを信じなかった。友達はかねてから国元にいる親達に勧まない結婚を強いられていた。彼は現代の習慣からいうと結婚するにはあまり年が若過ぎた。それに肝心の当人が気に入らなかった。それで夏休みに当然帰るべきところを、わざと避けて東京の近くで遊んでいたのである。彼は電報を私に見せてどうしようと相談をした。私にはどうして可いか分からなかった。けれども実際彼の母が病気であるとすれば彼は固より帰るべき筈であった。それで彼はとうとう帰る事になった。折角来た私は一人取り残された。

出典:こころ 夏目漱石 新潮文庫より

 「私」はどこから鎌倉へ行ったんでしょう?

どこから行ったとは書かれていませんね。

この後に地名が出てくるんでしょうか。

いろいろ考えているときに、気になる箇所を見つけました。

「東京の近くで遊んでいた」

これって、東京 = 「私」がいる場所に近い、ということでしょうか?

 

地元に帰りたくない友達は鎌倉へ遊びに行く

そういえばこの近くにあいつ(=私)がいることを思い出す

呼んでみようかと思い、誘ってみた

 

という感じでしょうか!

合っている気がします!

でも、今予想できるのはここまでですね。

関東地方のどこか、という予想で留めておきます!

 

二三日かかるお金の工面の方法とは?

鎌倉に行くために、お金を工面した「私」。

工面するのに、二三日かかったとのこと。

二三日でお金が集まった、逆に言えば二三日ないとお金が集まらなかった。

果たしてどうやってお金を工面したんでしょう?

 

例えば親に貸してもらう場合。

お金が・・・と連絡

仕方ないわね、とお金を送る

お金が届く

となると思うのですが、この時代にこのやりとりで二三日中にお金が届いたんでしょうか?

もう少し時間がかかったのではないかと思うのですが、どうでしょう?

 

もう少し別の方法を。

パッと思いつくのは、「友達に借りる」か「バイトで稼ぐ」の2つですね。

「友達に借りる」のは結構あり得そうだと思います。

 友達ではなく知り合いの可能性もありますが・・・

「バイトで稼ぐ」は、ちょっとうーん、という感じです。

記憶上の「私」は働く印象が無かったんですよね。

汗水流して働いてお金を稼ぐイメージがちょっと持てません。

となると、友達あるいは知り合いに借りた可能性が高いですね。

でも、なぜ二三日・・・?

もしや借りたのは一人ではなく、複数人?

何人かに借りる必要があったから二三日かかった?

それだ!我ながらいい線かも!

 

おわりに

合っているかどうかに関わらず、文章を読んで推理していくことって楽しいですね!

本は読みますが、先が早く知りたくてさらーっと流している部分が結構あります。

一つ一つじっくり読むのも、読書の楽しい方法ですね。

これに気づけただけでも、書き写した価値は十分にあります。

まだ二回目ですが。笑

次回も楽しく読んでいきたいと思います。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!