【読書】河童はいつ覚えた? / 今昔百鬼拾遺 河童(京極夏彦)
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こんにちは、ばうぞーです。
今回は、京極夏彦さんの「今昔百鬼拾遺 河童」を読み終わりましたので、あらすじと感想をご紹介したいと思います。
おぼろげな記憶がもどかしい!
まずはあらすじからどうぞ。
昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。
3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。百鬼夜行シリーズ待望の長編!
百鬼夜行シリーズを何度か読んだはずなのに、どうしてこうも覚えていないのでしょうか?しかも、登場人物を何となく覚えているからたちが悪い。
「そういえばこの人もいたな」
「あれ?でもどういう事件で登場していたっけ?」
「大枠は思い出せるけど、結局最後はどうなったんだっけ?」
もう!もどかしいのなんの!!!
「河童」自体は面白く、最後はすこしさみしさや虚しさを感じました。
人を知る、信じるって難しいですね。
でも、上記のもどかしさが強く残ったまま読み進めてしまい、正直あまり「河童」に集中できなかったです・「河童」ごめんなさい。
百鬼夜行シリーズを再読してまた「河童」を読みます!
河童はいつ覚えた?
ただ「河童」冒頭の女子高生達の会話はとても印象に残りました。
女子高生の話題には上りにくい「河童」について話す彼女たち。
彼女たちがそれぞれ持っている河童のイメージを話し合うのですが、私が今まで無意識に持っていた固定観念が覆されました。
河童は緑じゃない?
河童にはお皿がない?
え?河童って緑色の体で、頭頂部にお皿があってそれを守るようにぎざぎざがあって、水かきがあるあれじゃないの?
ここで、ふとある疑問が浮かびました。
「私って、いつ河童を覚えたんだろう?」
河童ってなに?と思った経験がないので、おそらく小さい時に何かで河童は緑色のあれだと思ったんでしょうが、果たして何から?
やっぱり「西遊記」なのかな?うーん、でもどういう話なのかいまだによく知らないのに、小さい時に見たのかな?
それとも「まんが日本昔ばなし」?
こっちのほうがあり得そうな気がしてきました。
「まんが日本昔ばなし」は見ていた記憶があるので、おそらくどこかの話の中で緑色の河童が出てきたのでしょう。
皆さんは、河童は何色だと思いますか?
おわりに
「今昔百鬼拾遺 河童」は百鬼夜行を数年前に読んだばかりにちょっと変わった読書体験になってしまいました。
でも、これが読書ですよね。
読書はずっとつながっていくもので、同じ本でも一人一人感想は異なる。
だからこそ楽しくてやめられないのかもしれませんね。
とりあえず、近いうちに百鬼夜行シリーズを再読しようと思います。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。